ペアリングワイン

知って得する!フェタチーズとワインのオシャレなペアリング

ワインとのペアリングで欠かすことができない食材「チーズ」。皆さんはチーズとワインのペアリングと聞いて、なにを思い浮かべますか?

日本で人気があるのは、スーパーなどでもよく目にするモッツアレラチーズやブリーチーズなどの「ナチュラルチーズ」。そして、料理で良く使うとろけるチーズや人気のおつまみのさけるチーズなどのナチュラルチーズを固めた「プロセスチーズ」です。

しかし、世界にはまだまだ私達に馴染みがない美味しいチーズが溢れています。今回はギリシャ料理には欠かせない「フェタチーズ」とワインのペアリングについてご紹介します。

家族や友人との集まりが多くなるこれからの季節。フェタチーズを使ったお料理とワインのペアリングで、食卓を彩ってみてはいかがでしょうか?

フェタチーズってなに?

ワインのペアリングをご紹介する前に、フェタチーズについて少しご紹介します。

フェタチーズとは、ギリシャを代表する羊または山羊の乳からつくられるチーズのこと。古代・ギリシャの時代から食べられていたという説もあり、世界最古のチーズとしても知られています。

世界各国で愛されるようになったフェタチーズですが、ギリシャの伝統食である「フェタチーズ」の呼称を守るため、2007年より“ギリシャでつくられるフェタチーズのみを「フェタチーズ」と呼ぶことができるという”法律が制定されました。

フェタチーズは羊(山羊)の乳を、塩水で熟成させるため、塩味が強いのです。しかし、近年の技術進歩により、購入後そのままでもちょうど良い塩味で食べられるものも売られています。

基本的に白色で長方形をしていて、カットするとホロホロと崩れるのが特徴。まるで、木綿豆腐のようです。

トマトやきゅうり、オリーブなどが大きめにカットされたグリークサラダの上に乗ったチーズといえば、イメージが湧くという方も多いのではないでしょうか?

フェタチーズとワインのペアリング
①定番!簡単すぎるグリークサラダ

▼材料(2〜3人分)
・きゅうり…1/2本
・ミニトマト…5個ほど
・オリーブオイル…10粒ほど
・赤玉ねぎ…1/4個
・フェタチーズ…1かたまり
*オリーブオイル…大さじ3
*レモン汁…大さじ1と1/2
*塩コショウ…少々

これを入れてはダメ。という決まりはありませんが、「きゅうり、ミニトマト、オリーブ、赤玉ねぎ、フェタチーズ」がお決まりの材料です。

すべての材料をカットし、(きゅうりは角切り、もしくは輪切りにスライス。ミニトマトは半分にカット。玉ねぎは1/2にカットし断面がみえるようにスライスするのが本場流)

塩味の効いたフェタチーズをのせます(どどーん!とチーズをそのままのせるも良し、ホロホロとくずしてのせるも良し!)。

ドレッシングはいたってシンプル。オリーブオイルとレモン汁を2:1で合わせて塩コショウ、お好みでにんにくを加えて混ぜれば完成です!鮮やかな色合いのグリークサラダはそれだけで食卓を彩ります。

【おすすめワイン】

▶︎ALLAN SCOTT ROSE

フェタチーズをのせる具沢山サラダには、香りはスッキリ、味わいは中程度のボリュームがあるロゼがおすすめです。

ピノ・ノワール100%で造られるこのロゼは、木苺のような酸味と甘みを持ったベリー系果実の香りに、レモンのような柑橘系の香りが加わります。口に含むと、酸味の中にベリー系果実のみずみずしさも感じます。

グリークサラダのドレッシングに加えたレモン果汁の酸味、トマトの酸味などとよくマッチします。

・原産国:ニュージーランド
・産地:北島 / マールボロ
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml

②保存も効いて前菜としても大活躍!フェタチーズのオイル漬け

▼材料(2〜3人分 / 1ヵ月ほど保存可能)
・オリーブオイル…適量
・お好みのハーブ(オレガノ、パセリ、タイムなど)…お好みの量
・フェタチーズ…1個

もともとは、塩水につけて熟成されていたフェタチーズ。塩味が良く効いているため、購入後塩抜きをする必要がありました。最近では、塩分が調整されたフェタチーズも多く販売されているので塩抜きが必要ないものも多くあります。

しかし、購入後長く保存するためには工夫が必要です。その保存方法のひとつがオイル漬け。購入後、フェタチーズを1cm角にカットし、保存容器にいれます。チーズが浸るくらいにオリーブオイルを入れ、お好みでオレガノやタイムなどのハーブを一緒に入れます。

ハーブを入れることで、ほんのり香りがつき、おしゃれ度もアップ!オイルに浸すだけなので手間いらずの簡単おつまみです。そのまま食べても、もちろんよし!クラッカーやバケットにのせてブルスケッタ風にするもよし!使い道の幅が広いので便利な一品です。

【おすすめワイン】

▶︎LAWSON‘S DRY HILLS PINOT NOIR

どんなワインでも合わせやすいオイル漬けですが、ピノ・ノワールのようなライト~ミディアムボディの赤ワインが特におすすめ!ピノ・ノワールのエレガントなタンニンが、フェタチーズの程よい塩味とよく合います。

フレッシュなサクランボやクランベリーのような赤系果実にふんわりとトーストのようなオークのニュアンスが加わります。味わいはライト~ミディアムボディで晴れた日の日中から飲みたくなるような明るい印象。ベリー系の酸と優しいタンニンが余韻まで続きます。

・原産国:ニュージーランド
・産地:北島 / マールボロ
・品種:ピノ・ノワール
・容量:750ml

③パーティーにピッタリ!フェタディップ

▼材料(4〜5人分)
・ヨーグルト(あればグリークヨーグルト)…100g
・オリーブオイル…50ml
・レモン果汁…大さじ2
・にんにくのみじん切り…1カケ
・コショウ…少々
・フェタチーズ…150g

最後にご紹介するのは、野菜をカットして、横に添えるだけで特別感が増すディップ。説明もいらないほど簡単ですが、材料をフードプロセッサーに入れて混ぜる(もしくは、泡だて器で混ぜてもOK)だけの超簡単レシピ。

フェタチーズは塩気とやや酸味があるので、クラッカーはもちろん、野菜に合わせるにもピッタリなディップです!

【おすすめワイン】

▶︎Black Estate Riesling

パーティーの前菜~おつまみまで幅広く活躍するのがドライリースリング。香りはアロマティックで花束をイメージさせるような華やかさがありますが、味わいはドライでミネラリーなので幅広いお料理に合わせることができます。

ヨーグルトやレモン果汁の酸味とリースリングの持つ酸とが掛け合わさり、素晴らしいペアリングとなります。

・原産国:ニュージーランド
・産地:南島 / カンタベリー
・品種:リースリング
・容量:750ml

まとめ

今回ご紹介したお料理以外にも、ギリシャの伝統料理ほうれん草とフェタチーズのパイ「スパナコピタ」などフェタチーズを使った料理はワインにピッタリなのでおすすめです!

シンプルかつ、手間の掛からないフェタチーズ料理、是非年末年始の集まりなどに試してみてはいかがでしょうか?

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高橋 宗子

【お家で楽しむワイン提案のワインエキスパート】
ニュージーランドワイン好きが高じて、ワイナリー・ブドウ畑巡りをする為ニュージーランドへ移住。
都内ワインインポーターにて星付きレストランにもワイン紹介をしてきた経験を活かし「お家でも気軽に楽しめるワイン時間」を提案しています。 高橋 宗子の記事一覧 

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